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この教科書について

LLM API を触ったことがある開発者です。openai や anthropic の SDK でチャット補完を呼んだことがあり、次はツールを持たせて自律的に動かしたい、という段階を想定しています。

前提として必要なのは Python が読めること、HTTP と REST API の基本、ターミナルと Git の操作です。足りない部分は第1章で補えます。

機械学習の知識は要りません。Transformer の内部構造も、エージェントを作るのに必要な範囲(第2章)だけを扱います。

  • ロードマップを写経しない。 roadmap.sh/ai-agents のトピックは網羅しますが、順序は読み進められるように組み替えています。
  • 概念 → 図 → 動くコード → 失敗モードと対策 の順で書きます。「動く例」で終わらせず、その例がどう壊れるかまで書きます。失敗モードを独立した節に立てている章と、各節に織り込んでいる章があります。第1章は前提知識の章なので、この構成から外れます。
  • 鮮度が必要な情報には参照日を付ける。 料金、モデル名、フレームワークのAPI。全87箇所。
  • 一次情報を優先する。 公式ドキュメントと原論文。二次情報は裏を取ってから使います。
検証項目 内容
コード Python 93本すべて ast.parse で構文検証。主要なものは実際に実行
図 Mermaid 48点の構文確認
相互参照 章をまたぐ参照を全件機械突合。存在しない節への参照はゼロ
数値 本文・演習の計算をすべて再計算して検証
通読レビュー 3名が章を分担して通読し、34件の指摘に全件対応
表記 20カテゴリの表記ゆれ検査

ファクトチェックの過程で 47件の誤りを検出・修正しました。たとえば、effort の既定値が high であること(medium ではない)、compaction が非推奨APIになっていたこと、subprocess の timeout ではコンテナが停止しないこと、Helicone がメンテナンスモードに入っていたことなどです。

演習解答例の検証では、解答自身の誤りも見つかりました。第9章問3で示した「循環依存の検証」の改善案を実際に動かすと、その解答が批判していた欠点(無関係なノードが関与ノードに混ざる)を改善案も解消できていませんでした。隠さずに注記として残し、強連結成分分解が必要であることを書き添えています。

事項 内容
MCP 2026-07-28 ステートレス化。initialize ハンドシェイクとセッションIDが廃止
OpenAI Assistants API 2026年8月26日サンセット。新規採用は不可
AutoGen メンテナンスモード + コミュニティ管理へ移行。後継は Microsoft Agent Framework
Gemini Interactions API が現行。function_declarations はレガシー
Helicone 2026年3月に Mintlify が買収、メンテナンスモード
OpenAI Evals Platform 2026-11-30 停止。Promptfoo へ移行
OTel GenAI 規約 Development ステータス。属性名は今後変わりうる

いずれも本文の該当箇所に注記してあります。

クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 4.0 国際 (CC BY-NC 4.0)

  • できること: 複製・再配布、翻案・改変。出典を示してください。
  • できないこと: 営利目的での利用。

コード例については、教科書の説明を目的とした断片なので、用途を問わず自由に使って構いません(帰属表示も不要です)。

引用の書式:

watakumi. Building AI Agents. v1.1, August 2026.
https://book.watakumi.page/
版 日付 内容
v1.1(第2版) 2026-08-02 コード例に TypeScript 版を追加(サイトはタブ切り替え、PDF/Word は言語別に2冊)。読みにくい文の手直し
v1.0(初版) 2026-07-30 全13章 + 用語集 + 演習解答例。PDF(427頁)/ Word 版を同梱

watakumi — 教育系 SaaS のテックリード。 watakumi.page / GitHub / X

誤りを見つけた場合や、扱ってほしいトピックがある場合は連絡してもらえると助かります。

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